ニュースが伝えるLGBT 次に進めるべき課題とは

ライター: JobRainbow編集部
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先日、「『LGBT』という言葉を知っていますか?」とインタビューしている動画を見ました。その動画の中では、渋谷の街の10代20代の若い世代を中心にしていましたが、「知らない」と答えた人が多く、また「知らない」と回答した人に「LGBT」の言葉の意味を紹介していましたが、「『トランスジェンダー』の意味がわからない」と回答していた人が多かったのが印象に残りました。「LGBT」は、レズビアン(女性同性愛者)、ゲイ(男性同性愛者)、バイセクシュアル(女性男性の両性愛者)、トランスジェンダー(心と体の性の不一致、性同一性障害)の頭文字をとったセクシュアルマイノリティの総称です。

近頃、ニュースでも多く取り扱われるようになった「LGBT」。けれども、伝え方によっては偏見を生み出しています。「渋谷で新規オープンするドン・キホーテで『LGBT向けトイレ』が設置される。」というニュースは、インターネットでも話題になりました。

この「LGBT向けトイレ」とは、MEGAドン・キホーテ渋谷店で新設されたオールジェンダートイレのことです。上記の場合の「LGBT」は、あくまでトランスジェンダーを指す言葉として表記したと考えられます。しかし、「LGB」は生まれ持った性自認を受け入れています。セクシュアリティに関係なく全ての人が利用することができるが、トランスジェンダーに向けた言葉であるならば、直接伝えてもよいのでは、と思います。

こうした、ニュースや報道で取り上げられる「LGBT」について違和感を覚えます。「性同一性障害」という言葉は多く使われますが、「トランスジェンダー」は、なかなか使われていません。

「LGBT」という言葉が広がってきた今日。これからメディアが伝えるべきなのは、「LGBT」という言葉そのものではなく、言葉の意味ではないかと思います。企業や会社が理解することも大事ですが、これからは世間一般に広まり知ってもらうステップに移るべきだと考えます。多様性な社会は、働く企業や会社の理解もまだまだ大事ですが、これからは一人ひとりが理解し、受け入れることも重要になってくるのではないでしょうか。

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